ハトホル 鍵としての音


◉共鳴とは、たとえば腎臓と心臓の関係です。それらの臓器のつながりは基本共鳴によってバランスが保たれ ます。ここで言うつながりとは機能上の関係ではなくエネルギー的なものです。医学では心臓と腎臓をまった く別々の機能と見なしますが、エネルギー的観点から見れば心臓は腎機能を源にしています。中国の人々はこ の点をよく理解しています。つまり腎臓が強ければ心臓も強くなりやすく、腎臓が弱ければ往々にして心臓も 弱くなりがちなのです。健康体の基本共鳴はバランスを成立させます。そして各器官は他のすべての器官と、いうなれば調和してつながりあう共鳴場を持つのです。健康であるとは、文字どおり調和した状態であるという ことです。したがって健康を取り戻して維持するためには、異なった器官から発せられるそれぞれの共鳴や音 や周波数が調和した関係になければなりません。病気はこの調和的関係から何かが外れたときに起こるのです。 その文脈では、体内の組織間の共鳴のことです。体の各組織を精妙なレベルで捉えると、それぞれの体細胞 には共鳴場があります。また細胞を構成する原子や分子構造も、みな独自の共鳴を有しています。 しかし細胞 ハーモニクス のレベルで見ますと、かなり複雑な倍音や共鳴があります。したがって組織や器官を構成するために無数の細 胞が集まるということは、実に複雑きわまる複数の音声基盤が生成されていることになります。 いま地球に起きていることは、すべての生態系にとってとてつもない難題です。なぜなら惑星の振動が加速 するにつれて、ありとあらゆるものが原子や分子レベルにいたるまで振動の速さを増しているからです。した がって器官を形成する細胞や組織も、いわば同じようにかき乱されています。そして感情レベルの問題のせいで、なかにはほかより速く上昇する器官もあるでしょう。 ごくおおまかですが例をあげますと、肝臓はしばしば抑圧された怒りを、腎臓は抑圧された怖れを、肺は抑された悲しみをため込みます。 ほかにもこうした器官と感情との関係が存在しています。体全体が振動を加速させはじめている今、それぞれの器官が、かかえこむ表出されない感情は、それ以外の身体組織が上昇するた かで、その器官を低いレベルの振動に押しとどめてしまうでしょう。それぞれの器官のあいだに振動のアンバ ランスがあると、体の中で調和を保っている共鳴にも不調和を生じさせてしまいます。人類が強烈で根深く まぐるしい感情の爆発的増加を体験していることには、そういう理由もあるのです。つまり感情をため込ん い た器官が、この振動の変化に追いつこうと、文字どおりため込んでいた感情を吐き出しているのです。

◉音の誤用は多くの文明で起こりましたが、それが手のこんだ高いレベルに達していた場合には実にきわめて 破壊的な結果をもたらしました。 アトランティスはフリーエネルギーに取り組んでいましたが、音はその重要な部分を占めていました。アトランティス人はものの見方が過剰に観念的になり、自分たちを生物的なルーツ から切り離してしまったのです。結局またこの問題に戻ってしまうのですが、それでアトランティス人は非常にアンバランスな状態になり、みずからを滅ぼしてしまいました。古代エジプトのファラオの時代にも音が誤用されたことがありました。ヘリオポリスからメンフィスに遷都 した頃のことです。この時は神官階級によって誤用がなされ、これが古代エジプトの衰退に拍車をかけること になったのです。 多くの文明において音は誤用され、戦闘の手段になりました。ふつう人々にはあまり知らされていませんが、 今の時代でも音は兵器になっているのです。したがって、もしあなたがたの地球文明が正常な精神を取り戻し、 地球やそこで暮らす生命のすべてを尊重しないとすれば、アトランティス文明と同じ末路をたどる可能性があります。

239-241頁

◉エネルギー的な観点から見ると、より高次の意識や愛という感情の資質を養うことが真実との直観的なつな ゆる がりを強めることになります。したがって人はもっと愛すること、もっと自他を赦すことができれば、大蛇ア ポーフィスならぬ幻影にはまってしまう危険性は少なくなります。あなたは自分の選択によって解放されるの です。「自由になるかどうかは自分次第である」というのが鍵です。 すでにお話したように、あなたのなかに自分自身および周囲への愛をもっともっと生み出せば、さらに大き ハーモニクス 癒しをもたらせるでしょう。愛は倍音のエネルギー場をつくり出し、それは実際の体細胞のなかや、あなた という存在のさまざまな意識レベルに滝のごとく流れ込みます。多くの人がこうした愛を手に入れるために努力をかさねており、それはとても素晴らしく有益なことです。ぜひその努力を続けてほしいと思います。愛は サナンダの教えの根幹をなすものでした。サナンダとは、あなたがたがイエスと呼ぶ存在です。愛は仏陀の教 サムサラ えの土台でもありました。仏陀の道は「輪廻転生」と呼ばれる二元性つまり幻影から覚醒し、その背後にある 愛、慈悲、智慧につながるというものです。

244頁

◉「新秩序」とは、時間と空間の新たな秩序をいいます。これは基本的には、個人が三次元意識から四次元意識 あるいはそれ以上の高次の意識に移行する機会です。これを象徴するような出来事は多くのレベルで起きます が、ここではその主要な特性を二、三ご説明しましょう。一つは顕在化が即座に起きるということです。 実際 に日常でものごとが起きる速度がどんどん増してくることや、あなたが考えたり言ったりしたことが実際に生 じるまでの時間がぐんぐん短くなってくることで、次元の移行が近づいていることがわかります。多くの人が こうした現象をすでに経験されていると思います。 人々はこれまでにないかたちで地球の真価を知ることになります。地球自身も根底からの変化を体験し、そ のプロセスのあいだに地球の意識はさらに覚醒します。地球に存在するものたちのなかに地球規模のつながりが生まれます。それはまるで人類全体が一つの思考あるいは一つの意識を持つにいたったようでもあります(わたしたちはここで「まるで・・・・・・ようでもある」と比喩的に表現していますが、それはまるで豊かな多様性と多 面性を有するただ一つの意識が作用しているかのようでしょう)。さらに言えば、人々とも地球とも直接つな がっているという感覚を持つにいたるでしょう。 はなく、ものごとのごく自然のありかたとして映るでしょう。 
背後にはたらいている原理を解さない人から見れば、それは奇跡に見えるでしょう。しかし、ものごとを結びつける法則を理解し、別次元への移行の際に時間が加速することを知っていれば、それが奇跡などではなく、ものごとのごく自然の在り方として映るでしょう。

 〜混乱の中で安定を確立する〜
177-178頁

いま伝えゆくlove ray heart

愛の理を糧に、地球でできること

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